Linux lsコマンド入門
ファイルとディレクトリの一覧表示
lsコマンドの基本から実践的なオプション活用まで、ファイル一覧表示のすべてを解説します。
こんな人向けの記事です
- Linux初心者でlsコマンドの使い方を基礎から学びたい方
- オプションの組み合わせを効率的に使いこなしたい方
- ファイル管理やログ確認の実務で活用したい方
Step 1lsコマンドの基本
lsコマンドは「list」の略で、ディレクトリの内容を一覧表示する最も基本的なコマンドです。オプションなしで実行すると、現在のディレクトリにあるファイルとディレクトリを表示します。
ターミナル
# 現在のディレクトリの内容を表示
ls
# 特定のディレクトリを表示
ls /home/user
# 複数のディレクトリを同時に表示
ls /home /etc
# ワイルドカードを使用
ls *.txt # .txtファイルのみ
ls file? # fileに1文字続くファイル
ワイルドカード: *は任意の文字列、?は任意の1文字、[abc]は指定文字のいずれかにマッチします。
Step 2詳細表示オプション(-l)
-lオプションで、権限・所有者・サイズ・更新日時などの詳細情報を表示できます。
ターミナル
# 詳細形式で表示
ls -l
# 出力例:
# drwxr-xr-x 2 user group 4096 Mar 15 10:30 Documents
# -rw-r--r-- 1 user group 1024 Mar 14 15:45 file1.txt
# 人間が読みやすいサイズ表示(KB, MB, GB)
ls -lh
| フィールド | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 権限 | ファイルタイプと権限 | -rw-r--r-- |
| リンク数 | ハードリンクの数 | 1 |
| 所有者 | ファイルの所有者 | user |
| グループ | ファイルのグループ | group |
| サイズ | ファイルサイズ | 1024 / 1.0K |
| 更新日時 | 最終更新日時 | Mar 14 15:45 |
Step 3よく使うオプション一覧
日常的に使用される重要なlsオプションをまとめて解説します。
ターミナル
# 隠しファイルを含めて表示
ls -a # すべて(.と..を含む)
ls -A # 隠しファイル(.と..を除く)
# ソート機能
ls -lt # 時間順(新しい順)
ls -ltr # 時間順(古い順)
ls -lS # サイズ順(大きい順)
# ディレクトリ操作
ls -ld /path # ディレクトリ自体の情報
ls -R # 再帰的に表示
# よく使う組み合わせ
ls -lah # 詳細+隠しファイル+読みやすいサイズ
ls -ltr # 詳細+時間順(古い順)
| オプション | 説明 |
|---|---|
-a | 隠しファイル(.で始まる)を含めてすべて表示 |
-A | 隠しファイルを表示(.と..は除く) |
-l | 詳細形式(権限・所有者・サイズなど)で表示 |
-h | サイズを人間が読みやすい形式で表示 |
-t | 更新日時順にソート |
-S | ファイルサイズ順にソート |
-r | ソート順を逆にする |
-R | ディレクトリの内容を再帰的に表示 |
-d | ディレクトリ自体の情報を表示 |
-1 | 1行に1ファイルずつ表示 |
-F | ファイルタイプを示す記号を付与 |
Step 4実践的な使用例
日常業務でよく使用されるlsコマンドの実践的な例を紹介します。
ターミナル
# 最新の10ファイルを表示
ls -lt | head -10
# 最大の10ファイルを表示
ls -lS | head -10
# ディレクトリのみ表示
ls -la | grep "^d"
# ファイル数をカウント
ls -1 | wc -l
# ログファイルの更新状況を確認
ls -lt /var/log/
# 設定ファイル一覧
ls -la /etc/ | grep ".conf"
ファイルタイプ表示(-F)の記号: /=ディレクトリ、*=実行可能ファイル、@=シンボリックリンクを示します。
Step 5便利なエイリアス設定
よく使うオプションの組み合わせをエイリアスとして登録しておくと、作業効率が大幅に向上します。
ターミナル
# ~/.bashrc に追加する基本的なエイリアス
alias ll='ls -alF' # 詳細表示+ファイルタイプ
alias la='ls -A' # 隠しファイル表示
alias lh='ls -alFh' # サイズを読みやすく
alias lt='ls -alFt' # 時間順ソート
# 設定を有効化
source ~/.bashrc
注意: lsの出力をスクリプトで解析するのは推奨されません。ファイル名に空白や特殊文字が含まれると誤動作します。スクリプトではfindコマンドを使用しましょう。