基礎

XAMPPの導入|PHP開発環境のセットアップ

PHPの開発を始めるには、Webサーバー・PHP・データベースがセットになった開発環境が必要です。XAMPPは、Apache・MySQL・PHP・Perlをまとめてインストールできる無料の開発環境パッケージです。

この記事では、XAMPPのインストールからPHPファイルの実行確認まで、開発環境のセットアップ手順を解説します。

XAMPPとは

XAMPPは以下のソフトウェアをまとめたパッケージです。

  • X — クロスプラットフォーム(Windows / macOS / Linux対応)
  • A — Apache(Webサーバー)
  • M — MariaDB(データベース、MySQLの派生)
  • P — PHP(プログラミング言語)
  • P — Perl(プログラミング言語)

これらを個別にインストールする手間を省き、すぐにPHP開発を始められるのがXAMPPの最大のメリットです。

インストール手順

XAMPPの公式サイト(apachefriends.org)からインストーラーをダウンロードします。OS に合ったバージョンを選択してください。

インストール手順
1. 公式サイトからインストーラーをダウンロード
2. インストーラーを実行
3. コンポーネント選択(Apache, MySQL, PHP は必須)
4. インストール先を指定(デフォルト: C:\xampp)
5. インストール完了後、XAMPP Control Panel を起動

ApacheとMySQLの起動

XAMPP Control Panelを開いたら、ApacheMySQLの「Start」ボタンをクリックして起動します。正常に起動すると、ステータスが緑色になります。

ブラウザで http://localhost/ にアクセスして、XAMPPのダッシュボードが表示されれば成功です。

ポート競合に注意

Apacheはポート80を使用します。Skypeや他のWebサーバーが同じポートを使っている場合、起動に失敗します。競合する場合は、XAMPP の設定ファイル(httpd.conf)でポート番号を変更してください。

PHPファイルの作成と実行

PHPファイルは、XAMPPのドキュメントルート(htdocsフォルダ)に配置します。

ファイルの配置場所
Windows: C:\xampp\htdocs\
macOS:   /Applications/XAMPP/htdocs/
Linux:   /opt/lampp/htdocs/

テスト用のPHPファイルを作成してみましょう。

htdocs/test.php
<?php
echo "Hello, PHP!";
echo "<br>";
echo "PHPバージョン: " . phpversion();
?>

ブラウザで http://localhost/test.php にアクセスすると、以下のように表示されます。

ブラウザの表示
Hello, PHP!
PHPバージョン: 8.2.12

phpinfo()で環境確認

phpinfo()関数を使うと、PHPの設定情報を一覧で確認できます。

htdocs/info.php
<?php
phpinfo();
?>

ブラウザで http://localhost/info.php にアクセスすると、PHPのバージョン、有効な拡張モジュール、設定値などが詳細に表示されます。開発中に設定を確認したいときに便利です。

本番環境ではphpinfo()を削除

phpinfo()はサーバーの詳細情報を公開するため、本番環境には絶対に置かないでください。攻撃者に悪用される恐れがあります。

よくあるトラブルと対処法

  • Apacheが起動しない → ポート80が他のアプリに使われている。httpd.confListen 8080に変更
  • MySQLが起動しない → 既存のMySQLサービスと競合している。既存サービスを停止するか、ポートを変更
  • PHPファイルがダウンロードされる → Apacheが起動していない、またはPHPモジュールが読み込まれていない
  • 文字化けする → PHPファイルの先頭に header('Content-Type: text/html; charset=UTF-8'); を追加
XAMPP以外の選択肢

XAMPP以外にも、MAMP(macOS向け)、Docker(コンテナベース)、Laravel Sail(Laravel開発向け)など、PHP開発環境の選択肢はあります。初学者にはXAMPPが最も手軽でおすすめです。

まとめ

  • XAMPPはApache・MySQL・PHPをまとめてインストールできる開発環境パッケージ
  • PHPファイルはhtdocsフォルダに配置し、ブラウザでアクセスして実行する
  • phpinfo()で環境設定を確認できるが、本番環境では削除すること
  • ポート競合はよくあるトラブルなので、起動失敗時はポート設定を確認する