DjangoのORMでモデルのすべてのレコードを取得するには、all()メソッドを使用します。テーブルに格納されているデータを一括で取得でき、テンプレートでの一覧表示などによく使われます。
基本的な使い方
views.py
model = Company.objects.all();
print(model[0].name)
説明
Step 1all()メソッドの基本
Djangoでは、以下の形式で対象のモデルのデータを全件取得することができます:
モデル.objects.all()
例えば、Companyモデルのすべてのデータを取得する場合:
companies = Company.objects.all()
上の例ではCompanyモデルのデータを全件取得しています。
Step 2取得結果へのアクセス
取得したモデルはリスト形式(正確にはクエリセット)となっているため、データにアクセスするときは、以下の形式で記入します:
モデルを代入した変数[インデックス].フィールド名
例:
companies = Company.objects.all() # 1番目の会社の名前にアクセス first_company_name = companies[0].name # 2番目の会社のIDにアクセス second_company_id = companies[1].id
Step 3繰り返し処理
取得したデータを一つずつ処理する場合は、for文を使用します:
companies = Company.objects.all()
# すべての会社を表示
for company in companies:
print(company.name)
この方法により、すべてのレコードに対して処理を行うことができます。
Step 4件数の確認
取得したデータの件数を確認するには、lenやcountを使います:
companies = Company.objects.all()
# 件数を取得(方法1)
company_count = len(companies)
# 件数を取得(方法2)
company_count = companies.count()
print(f"会社の総数: {company_count}")
Step 5ビューでの使用例
views.pyでall()メソッドを使用する例:
from django.shortcuts import render
from .models import Company
def company_list(request):
# すべての会社を取得
companies = Company.objects.all()
# テンプレートに渡す
return render(request, 'companies/company_list.html', {
'companies': companies
})
テンプレートでの使用例(company_list.html):
<h1>会社一覧</h1>
<ul>
{% for company in companies %}
<li>{{ company.name }}</li>
{% empty %}
<li>登録されている会社はありません。</li>
{% endfor %}
</ul>
ポイント
注意: データ量が多い場合、all()メソッドはすべてのレコードを取得するため、メモリ使用量やパフォーマンスに影響を与える可能性があります。大量のデータを扱う場合は、フィルタリングやページネーションの使用を検討してください。
まとめ
all()メソッドでモデルの全レコードをQuerySetとして取得できる- 取得したQuerySetはfor文でループ処理が可能
- QuerySetは遅延評価されるため、使用するまでSQLは実行されない
all()の後にfilter()やorder_by()をチェーンして絞り込み・並べ替えができる- 大量データの場合はページネーションやイテレータの使用を検討する